2008年03月13日

山本一力作 「だいこん」




山本一力と浅田次郎の共通点と思うのは、一つの小説の中で、幾つもの時代が重層的に語られて行くところかも知れない。

浅田氏は、大胆かつ、細かく繰り返し、物語のアクセントに使うし、山本氏の場合、緩やかにエピソード的に差し込んでくる振りをして、実は展開そのものが大きく変わっていたりする。



この「だいこん」でも、主人公の子供時代、起業時代、現在と言った時代分けでストーリーが

展開している。



そして、主人公の父親、大工が何か、物凄く実在臭い、山本氏特有の体臭すら感じるぐらいに描かれている。まるで、山本氏の知人では無いかと思うのだが。。。



今回は、日本橋界隈を中心に描いているが、いつもながらの細かな描写、たとえば目黒行人坂の大火(多分、八百屋お七の付け火だと思うが)での半鐘を鳴らす様子や、様々な職業における特性の描き込みに感心しきり。

やっぱり、江戸庶民を書かせると、上手いなぁと思うのでした。
posted by ぼへみあん at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 好きな物、もの、者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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