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ソフトバンクの孫正義社長は8日、東京都内で会見し、携帯電話の売上高で世界一のボーダフォン、携帯の加入者で世界一の中国移動通信(チャイナモバイ
ル)と携帯事業の研究開発の合弁会社「ジョイント・イノベーション・ラボ」を今夏をめどに設立すると発表した。3社を合わせた携帯加入者は約7億人とな
る。
新会社はさまざまな基本ソフト(OS)が使える携帯のインターネット基盤技術を開発する。コンテンツの配信や課金サービスが3社共通になり、コンテンツ業者が3社共通で配信できるようになれば、コストダウンでサービスが安くなる可能性があるという。
3社が3分の1ずつ新会社に出資し、孫氏が会長になる。新たなサービスを来年をめどに発表するという。
ソフトバンクとボーダフォンは06年5月に携帯電話の技術開発など合弁会社の設立で合意したが、これに中国移動通信が加わる形となる。契約者は中国移動通信が約3億9000万人、ボーダフォンが約2億5000万人に対し、ソフトバンクは約1900万人。
孫社長は「ソフトバンクは国内で3番目の携帯電話会社にとどまるつもりはない。5年以内に3社連合で10億人となり、着メロや携帯のゲームを配信するビジネスができる」と述べた。【川口雅浩】
----- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080508-00000174-mai-bus_all
国際的な通信事業者は、パイ(人口)の大きさが経営基盤の大きさだと言う信念があるように思う。テレコムイタリアも単にイタリアの通信会社では無く、アジアに子会社を持っている。T-mobileもドイツから北米に基盤を広げている。一方で、隙間を狙うようにイギリスではCarphoneなどがMVNOで基盤投資を抑制しながらビジネスの拡大に成功している。つまり、大きなパイを食べる奴は更に大きなパイを狙う一方で、そのこぼれた所を上手に活かす奴がいる。
通信事業は、国際競争と最もかけ離れたところに「居た」と思っている。よくも悪くも政府が関与する事業だっただけに、露骨な競争関係には晒されていなかった。MNP以降、競争が激しくなったとは言っても、結局は「決まったパイ」がある前提での話だった。既に、海外から見たら、そこがあまちゃんだったんじゃないか?
少なくとも既に日本の通信事業者で海外に手を広げる体力を持つところは無い。金銭的な面でも、技術的な面でも。更に言えばITの面でも困難だろう。会社を統合してITの効率化をしたところが無いんだから。。。それらの課題を乗り越えられなければ、いずれ国際的に寡占化するであろう国際的通信事業体の「子会社」「日本法人」になってしまうと思っている。
そしてVodafoneは遂に汎ヨーロッパを脱した先駆者としての動きを加速した。しかも組んだ相手が中国移動通信とは。。。最も金のあるキャリアと(恐らく)最もユーザ数が中国移動通信多い中国移動通信、3億だ。たしか北京移動通信が地域子会社だと思ったが(確認した方がいいな)、そのユーザ数だけで既に汐留通信 否 Softbankを越えている。既に日本の「有力通信事業者」は国際的には桁外れに小さいのだ。ま、元はVodafoneの子会社だったのだから、致し方ないのだが。
昔から孫氏がいつかSoftbankを手放すのでは無いかと言われている。MNP以降、技術面では世界に伍してきたDocomoが不振だ。この通信事業連合が、どのようなアライアンスとなるかは判らないが、提携の強化と言う形で、この国の通信事業が12億のユーザを持つ通信会社に買い取られる日が来るんだろう。そして、それがただ一社で収まると思うのは、楽観的だろう。
結局は政府に守られてきた業界だ。それだけに課題の範囲が「想定外」だと、麻痺したように動かなくなる「遺伝子」を組み込まれた日本のキャリア3社。互いに叩き合う事が競争だと信じていた。そのレベルで見れば孫氏の動きは、とても新鮮だ。しかし、その裏を考えれば、保護されすぎた業界をあざ笑っているようにしか見えない。
3年後のキャリア地図はどうなるんだろ。単に「便利なら良いじゃん」「安いんだったら良いじゃん」で済む話なんだろうか。
2008年05月09日
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